平成30年11月7日(水)19:00~当院B棟ホール1Fにて、
「認知症地域連携セミナー」平成30年度(秋)を開催しました。
このセミナーが開催されて、今回で「第9回目」となり、長崎市南部方面の関連機関以外にも
、長崎市東部・北部などからの参加もあり、約80名程の参加者がありました。
「認知症地域連携セミナー」平成30年度(秋)
*演題:「認知症質問の会2018秋」
*座長:杠葉病院院長 上田 康雄
*演者:杠葉病院精神科 葉室 篤(認知症専門医)
今回、今まで開催してきたセミナー後のアンケートをもとに「多かった質問などを中心に
、認知症専門医である葉室医師がお答えをする」という初めての形式でおこなわれました。
まず、1番多かったご質問としては、
Q1.「受診に繋がらない。どう声掛けをしたらよいか」
【受診に繋がらない原因】
・何も困っていない。
・病院が嫌い(入院させられる、あんな〇〇病院は絶対にいかない、変な病名をつけられる、
薬を出される)
・薬が嫌だ
・そもそも病気じゃない
などで、で受診に繋がらないことが多い。
【かかりつけ医がいない場合】
・健康診断
・健康診断を受けるからついて来てほしい
・仲の良い、信頼している親戚や友人に言ってもらう
・介護保険を使わないともったいない
【かかりつけ医がいる場合】
・「薬を飲んでいるから一度、頭の写真を」と医師から言ってもらう
・「認知症検査」と言うことをあまり出さない
・仲の良い、信頼している親戚や友人に言ってもらう
・介護保険を使わないともったいない
また、今までのアンケートで多かった他の質問としては、
〇「妄想について、どう対応したらよいか」
〇「食べないこと(拒食)について」
〇「抑うつ状態の方の関わり方について」
という質問で、
臨床現場での経験をもとに、わかりやすくかみ砕いて説明をして頂きました。
また、今回のセミナー後のアンケートにもご参加して頂いた方々より、新たに、
沢山のご質問やご意見等を頂きました。
今後も、「認知症地域連携セミナー」を通じて、地域の認知症治療に少しでも貢献できるように
、杠葉病院のコメディカルスタッフも積極的に関連機関の方々とも連携を強化し
「顔の見える関係づくり」の構築に努力していきたいと思っております。
今回、参加して頂いた皆様には、大変お疲れの所、貴重なお時間を頂き厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。