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「認知症対応についての勉強会」をおこないました

お知らせ2019年07月04日

 令和元年7月3日(水)14:00-15:00 杠葉病院管理棟2Fにて、

「認知症に対する取り組み」について、実際に現場で実践している職員の方を講師

としてお呼びし、今回、「ユマニチュード」について院内勉強会を開催しました。

【ユマニチュードとは】

フランス発祥の認知症ケア技術で、日本でも認知症介護の世界に変革をもたらす技術

として注目されています。

〇ユマニチュードの4つの基本動作:「見る」「話す」「触れる」「立つ」

この4つの技術を基本に「150」ものケア技術があります。

 また、ユマニチュードによるケアはフランスで高い効果を上げており、認知症の方が服用

する向精神薬の使用が減少することや、介護スタッフの離職率が低下するなどの報告が

されております。

*講義内容:「ユマニチュード導入 初期取組み報告~優しさを伝えるケア技術~」

*講師:社会医療法人財団白十会 佐世保中央病院 認知症疾患医療センター

   精神保健福祉士 副主任 日和田 正俊様

 

 佐世保中央病院は長崎県では唯一、ユマニチュード技術を施設導入しており、今年4月

数名の職員で見学にいきました。そのときより、「現場で実践している生の話を職員に

聞かせたい」との想いで、アプローチさせて頂いていたのですが、今回、ようやく夢が

実現して当院職員への講話が実現しました。

 講演前半は、ユマニチュード導入での職員教育や伝達講習会などの開催、ユマニチュード

技法での実践動画や症例紹介など講話頂きました。

 症例報告では、食事をとらない患者様にユマニチュードの技法をすることで食事を摂れる

ようになった事例や不穏状態の患者様に対してユマニチュードの技法をすることで穏やかに

なった症例などの動画を閲覧しました。

 また、後半では、ユマニチュードの4つの基本「見る」「話す」「触れる」「立つ」

について具体的によりわかりやすく丁寧に説明をして頂きました。

(認知症の方は視野が狭くなる)疑似体験の様子

各職員同士で約20cm間隔で「見る」の体験風景

「触れる」での患者様への触れ方への実践の様子

 ユマニチュードの4つの基本動作を知るだけでもとても勉強になりました。

 最後の質疑応答では、フロアより沢山の質問が飛び交い、とても有意義な貴重な勉強の場

となりました。

 今回、ユマニチュードについて知らない職員ばかりでしたが、講演後のアンケートには

「とても面白かった」「是非、今後も深く学んでいきたい」などの声を頂き、患者様への

サービスの質の向上・職員教育の一環として取り組んでいければと強く感じました。

 また、日和田様の講演を聞き終わると、不思議と、こころがなごむような気分になる感情が

芽生えました。

 これも、ユマニチュード技法を学んいるからこそ、周囲をなごませる雰囲気が出るの

ではないかと感じました。

 本当に、今回は貴重なご講話をいただきありがとうございました。