平成29年3月24日(金)、杠葉病院B棟ホール1Fにて、
「南部地区認知症連携セミナー」を医療従事者対象に開催いたしました。
「南部地区認知症地域連携セミナー」
場所:杠葉病院B棟ホール1F
座長:杠葉病院 葉室 篤先生
「アルツハイマー型認知症の治療とBPSDへの対応」
演者:特定医療法人悠心の郷 ときわ病院 院長 宮澤 仁朗先生
今回、当院精神科 認知症専門医 葉室 篤医師が座長を務め、認知症の初期症状でのサイン
や代表的な認知症(アルツハイマー型・脳血管・レビー小体型)の症状や対応の仕方など、分かりやすく、
特定医療法人悠心の郷 ときわ病院 院長 宮澤 仁朗先生より貴重な講演をして頂きました。
【認知症症状別にあわせた対応】
①アルツハイマー型認知症
・なじみの仲間で接する、集団で楽しい環境での対応⇒「安心」を提供
②脳血管性認知症
・1対1での対応(個別対応)が必要、身体リハビリへの対応⇒「不満」を「満足」へ
【看護・介護スタッフの対応の原則】
①まずは、原因疾患をしっかり理解する事が鉄則。
・そのうえで、不安を安心に変えてあげ、プライドを傷つけないような対応に心掛ける。
また、認知症の対応として「バリデーション療法」が大切である。
【バリデーション療法とは】
・アイコンタクト(真心を込めて、相手に視線を合わせる)
・リフレーミング(言ったことを繰り返して相手に返す)
・極端な表現を使う(相手に同調する)
・身体に触れる(タッチング)
また、宮澤先生は、簡単にできる(約3分)アルツハイマー型認知症の簡易テスト(Me-CDT)を、
2013年に他の先生方と共同開発された先生でもあり、地域の現場で認知症疑いの方々を早期発見できるツール
として、認知症の地域診療分野でも多岐にわたりご活躍されておられます。
今回、宮澤先生の貴重な講演を聞く事ができ、今後、医療従事者として少しでも現場に活かせれるように
していきたいと思いました。