「杠葉病院で勤務していて働きやすい所やアピールできる所」
現在、二児の父として仕事と育児の両立をする中で、勤務の調整などにとても配慮していただき、良い環境で勤務できている。また、今年度より保育手当の支給も開始され、育児をしながら勤務される方へは働きやすい点も多く、私自身もそういう意味で良い環境で勤務させて頂いてます。
「精神科での勤務や精神科看護の魅力について」
精神科医療とは、治療して完治する、回復し退院していくケースが多いとはいえず、精神科領域については目にみて回復が見えない場合もあり、よく寛解という言葉が使われます。(症状が安定している)長期入院を余儀なくされる方、中には症状再燃したり、より悪化したりし入退院を繰り返す方もいます。その中で看護師の関わりとして病気そのもののみならず、入院に至った背景、生活歴などといった入院前エピソード、入院してからの関わりがとても大切である事を感じています。身体的な要因で普段の生活が困難という場合だけではなく精神的な理由でさまざまな生活ができなくなった方などのケアを通して見えてくるものもあり、勤続20年目になりますがまだまだ、学びが多い職種だと思います。また、治療の一環として薬物療法のみではなく、作業を共同する、娯楽を共にするなどの作業を通じてリハビリをする、季節ごとの花見、温泉、夏祭りなどのイベントも患者様、職員も一緒になり企画、準備、開催など関わりを持って参加する行事なども魅力の一つと思います。
「精神科の勤務で、患者様との一番の思い出について」
入職した学生当初、看護学生の未熟な私に患者様方より人生経験豊富な体験談、様々な教科書では学べない人として大切なことをたくさん教わりました。患者様と関わる中で、学び、人として、成長できた部分が大きいように感じています。
今ある看護観もその時期に根付いたのだと思います。
「就職希望者へのメッセージ」
まだまだ、精神科に関して危険、怖い、汚いなど偏見をお持ちの方も多いと思います。
十数年前の精神科は少なからずともそういう面はあったかも知れません。現在は、設備面でもプライバシー確保され、衛生面での配慮もされている環境を提供しています。
人権擁護の面でも配慮されていることも増えています。
看護の本質は寄り添う事。患者さんの生活に寄り添いながら関われる、やりがいのある仕事だと感じています。精神科看護師として一緒にがんばりましょう。