令和元年10月23日(水)19:00~三和公民館にて、第10回目となる
「認知症地域連携セミナー」を開催いたしました。
「認知症地域連携セミナー」(R1.秋)
演目:「認知症・てんかん・不眠症 診断と予防」~認知症質問の会2019秋~
講師:杠葉病院精神科 認知症専門医 葉室 篤
今回のセミナーでは、今までの参加者の方々のアンケートを元に、
「患者様やご家族のこと」「高齢者てんかん」「睡眠剤」のことなどを中心に、
質問にお答えする形式でおこなわれました。
~今回の講演内容~
【「認知症?」を家族が受け入れない】
いかにして日常生活の中で家族が認知症状に気づき、「早期発見」「早期治療」に繋げれるかが重要。
⇒工夫した検査(気分よく、プライドを傷つけずに)
⇒工夫した言い方(「脳内にある物の覚えを司る部分が小さくなっている」など)
↓
「今ならまだ間に合う!(治療)」と必ず補足の言葉をそえる。
【睡眠について】
睡眠に関してのチェックポイント⇒「睡眠の質」「熟睡感」を確認することが重要。
【高齢者てんかんについて】
(検査と治療)
・画像(CT・MRI)はなかなか結果が出ない
・脳波で異常波形がでるのは25%(ただし、検査時間が多ければ異常波形はでやすい)
・薬物療法では割と効果がある(ただし、肝・腎機能障害や薬疹などには注意)
【これはもう入院?入所?どの点が在宅(施設)限界か?】
・介護保険を利用し、非薬物療法は既に使用している
・薬物療法はおこなっているが「内服できない」「かなりの期間効いていない」
・同居者が疲弊している(仕事に影響、食事がとれない、眠れない、虐待)
・便や尿、おむつの件
・近所に聞こえるほどの大声(特に夜間)
・何回も警察に保護されている
今回のセミナーも盛りだくさんの内容で、ある参加者からは「葉室先生は、優しく語りかける
ように話してくれるので本当に聞きやすく勉強になります」などと、ありがたいお言葉を
頂きました。
当日は、悪天候の中でしたが沢山のご参加を頂き、誠にありがとうございました。
※認知症治療について詳しくはこちらをご覧ください。